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なはっ!

最近素でなはっ!と口に出したノミ汰です、ごきげんよ

少し前にちょっくら某とらさんにご本(同人)を買いに特攻してきたんですけれども。
ものすごく「あ、自分浮いてんな」と思いました。
おっかしいな、ヲタなのに。

やっぱり無表情で店内をうろついてHiME本を見つけるや否や、
ニヤニヤ笑ったのが原因でしょうか(それだよ)
にしても、どうして普通の男性向けコーナーとかエロスコーナーとか行くのは
全然平気なのに腐女子向けのコーナーに行くのはこっ恥ずかしいんですかね。
不思議だ。


さーて今日のノミ汰さんはー?(唐突ですね

何故かなつきが「人肌が恋しくなる病」という謎の病気にかかった事を前提とした妄想で一杯の小ネタssの三本です。
今後こういうもしもシリーズみたいなのが増える。かも。







もしもなつきが人肌恋しくなる病にかかったら





静留さんの場合


突然、なつきが人肌が恋しくなる病にかかったてしもた。

「しずるー」

ぎゅう。
背中に感じる温かさと、強く主張はしないが、それでもふっくらとした柔らかみ。
正直嬉しい。なつきからこうやって甘えてきたりなんて、無いに等しいのだし。
けれど、けれども。

「しーずるー」

ぎゅう。
この状態が、はや一時間。
最初の15分までは良かった。
さっきも述べた通り、背中に感じる温かさと、強く主張はしないが、
それでもふっくらとした柔らかみの感触をずっと楽しんでいられたのだから。
が、20分を過ぎた辺りからもやもやとしたものが静留の中に現れ始めた。
じわじわと、ゆっくりながらしっかりと、確実に大きくなっていくそれは、色を秘めている。
少し、ご無沙汰やったし、と心の中で思う。
今にも、そう今にも、自分の腹部を包むなつきの腕を取って、ソファに押し付けてしまいたい。
しかし。

「しずーるー」
「ん、くすぐったいよって…」

すりすりと首に頭を擦り付けてくるなつきの声はとても嬉しそうで楽しそうで。
もし、自分の欲に任せたまましようとすれば、これが無くなってしまうのは分かりきった事で。
十数分前に、少し体が離れただけでとても拗ねた声を出したなつきの事だ。
しようとして、それが上手くいったとしても、後には拗ねに拗ねて、口を暫くきかなくなってしまうかもしれない。
それは避けたい。折角こういう状況にあるのだ。
 うち、どないしたらええんやろか。
下手に動けば今の状況を失い、かといってこのままいれば、
どんどんと大きくなっていく色。
なんとも幸せな、拷問にも似た葛藤を、さっきから静留はずっとしていた。
それを知ってか知らずか、

「んー…」

更に胸を背中に押し付ける。

「なつき…!」

ぷるぷると、静留の肩が震える。
するか、しないか。
すれば、どうなるか分からない。
しなければ、ずっとこのまま。

すれば、どうなるか。
しなければ、しなければ。


『ずっとこのまま』


ぴたり、と震えが止まる。

「…そんなん、うち」

耐えられへん。
そう低く呟いて、静留はついになつきの手を取り、ソファに押し付け―――

「――へ?」

静留にはしては珍しい、呆気に取られた声。
願い叶って、なつきを押し倒して、覆いかぶさったまでは、いい。
だが、目の前のこの、表情は、なんと表現したらいいだろう。
穏やかに閉じられた瞼。どこか微笑んでいるような唇。キスを待っている、とも取れなくはないが、これは、もしかしたら。
心の何処かで、瞬時に結論が出るが、認めたくはない。
これを、出してしまった結論で、表現したくなかった。
が、無常。

「すー…すー…」

なんとも心地よさそうな、なつきの呼吸。
いわゆる、それはあれか。
つまり、なつきは。

「そんなん、ありなん?なつき…」

がくっ、とこれまた珍しい、分かりやすい凹みっぷり。
いかに静留とはいえ、寝ている相手に、何が出来ようか。
なつきが見たら途端に冷や汗を流しそうな、そんな恨めしそうな視線を送れど意味は無く。

「はぁ…」

静に上から退いて、静留はとぼとぼと、毛布を取りに寝室へと向かった。



(ちょっとアホっぽい静留さんが書きたかった。反省はしていない。そしてノミ汰には珍しくストレートに甘め。
 今度はもっと恥ずかしがる静留さんを書きたい。書けるかどうかは分かりませんが。








奈緒さんの場合


突然、玖我が人肌が恋しくなる病にかかった。

「んー」

すりすり。
体全体に感じる温もり。本来ならば、絶対にあり得ない状況に、奈緒は困っていた。
首と肩に感じるのは、髪のさらさらとした感覚と、乗せられた顎に、時折かかるくすぐったい息。
背中に感じるのは、強くもなければ弱くもない主張をする感触。
腹の辺りを覆う腕と、自分の手より大きい手。
…まあここまで、百歩、いや千歩ぐらい譲って、いいとする。
問題は、何故、どうして、その、感触とか、温もりが、太腿まで至っているのか。

風華の女子寮、その一室、そんなに広くもないソファの上。
その上になつきは座り、なつきの上に奈緒が座っているという、なんとも奇妙な状況に、本当に奈緒は、心底、困っていた。
 なんでこんな事になってるわけ? 
頭を抱えたくなるような状況になってしまったのは、約40分ほど前。
貸していたDVDを返しに来た玖我に、あおいがお茶でもと部屋に招きいれ、
そしていきなり、玖我の人肌が恋しくなる病が発病した。
そんなこんなで現在この部屋にはなつきと奈緒の二人だけ。
あおいは既に、『じゃっ、今日は舞衣ちゃんの所に行くから』と軽く手を挙げながら出てっている。
それから、なんとか離してもらおうと暴れること10分。
が、普段バイクを乗り回しているからなのか、なつきの拘束力は強く。
疲れて大人しくする事10分。ラード女、下着集めの変態、バカ等など言い続ける事10分。
何をしても、何を言っても、離そうとしないなつきに、遂に奈緒は諦めた。
腹は立つが、とにかくなつきの気の済むまでじっとしているしかない。

「んー」

すりすり。
が、五分と経たずに奈緒は諦めた。
…やっぱ、無理。
さっきから息が苦しい。やけに心臓の鼓動も早い。頬も熱い。というよりは、体が。
触れられている場所全てが熱い。
 あっつ…玖我の体温、おかしいんじゃないの。
ぐるぐると回る思考さえも、熱を帯びてきて、よく分からなくなる。
どうなるかも分からないのに、このままじゃヤバい、そう奈緒は思う。

「…ちょっと」
「ん?」

すり。
なつきが意識的にしたのか知らないが、首がくすぐったくて、熱くなる。

「いい加減、離れてくんない?」
「いやだ」

いやだじゃない。離れてもらわないと、とにかく困る。

「離しなさいよ」
「いーやーだ」

本当に、離れてもらわないと、困るというのに。
拘束が強くなって、更に息苦しい。思考も、そのせいで遅くなる。
体が熱い。やっぱり玖我の体温は、おかしい。

「お願いだから離し――」
「――嫌か?」

急に、幼い子供のようだった声が、変わる。

「…そういう問題?」
「ああ」

いつもの声。もしかしたらそれより、真剣なものなのかもしれない。

「嫌か?」
「なによ、それ」

心臓が痛い上に、体が強張る。
そんな状態じゃ何も答えられない、と奈緒は黙って、唇を噛み締めた。


(この後奈緒はなつきの拘束を打ち破りグーで殴ればいいと思う)








舞衣さんの場合


突然、なつきが人肌が恋しくなる病にかかった。
って、そんな病気あるわけ?


「ねー、なつき?」
「なんだ」

あまり聞いた事のない声で、なつきは返事をする。
最初に会った時の険のある声からは想像もつかないぐらいだ。
なつきも大分柔らかくなったわねー、と舞衣はぼんやり考えて、違う違う、と首を振る。

「いつまでこうしてるの?」
「なにが?」
「なにがって…」

舞衣の言う、「こう」とは、つまりは今の体勢。
いつも舞衣と命が寝るベッドの端になつきが座り、舞衣は床に座り、洗濯物を畳んでいる。
これだけなら別に、言うことは何もない。
問題は。

「いつまで抱きつかれてたらいいのよ、あたし」

こうなったのは、舞衣が洗濯物をてきぱきと畳み始めた所まで遡る。
最初はなつきもベッドの上に座って雑誌を読み、舞衣は食器を洗っていた。
そして、何故だか舞衣が洗濯物を畳もうと、ベッドの近くに座った途端、今に至る。

「嫌か」
「や、そういう事じゃなくてね?」

舞衣としては、別になつきに抱きつかれていようが、気になる事はない。
けれど抱きつかれていると、色々と不具合が生じるのだ。
例えば。

「洗濯物が取れな――」
「ん」

ちょっと身を乗り出さなければ取れない洗濯物があったのだが、
あっさりとなつきはそれを取る。
どうやら、どうあってもこのままの体勢を維持したいらしい。

…ま、いいか。

洗濯物は畳めるし。仕舞う時になったら言えばいいし。
それに。

「命で慣れてるし」

ぴくり。

なつきが少し身動ぎした。
気のせいか、さっきよりも腕の力強くなったような。

「…なつき?」
「…なんだ」
「洗濯物――」
「ん」

ばさり。さっきより幾分乱暴に。

「なに拗ねてるのよ」
「…拗ねてない」

の割りに、ぎゅう、と腕の力が強くなった。
やっぱり拗ねてる。

「あたし、何かした?」
「…別に」

顔は見えないけれど、口を尖らしているのが、容易に想像出来る。
これじゃ洗濯物が畳みにくい。
でも、この腕を振り払ったら、更に拗ねてしまうのは分かりきった事で。

「もう」

仕方ないなぁ、と舞衣は洗濯物を畳む手を止める。
そしてなつきに身を預け、肩にある腕に手をやった。
早く機嫌が治りますように、と思いながら。




(妹ばっかり可愛がられて一応自分がお姉さんだと分かりながらも母親に甘えたはいいが「もう、○○たら○○ちゃんみたいね」と言われて拗ねてしまった子供に対して「あらあら」と思いながら構ってやる母親の図(長っ! 

自分の中のなつ舞衣はこんな感じでうだうだしています
by nominingen | 2007-04-07 18:54 | 雑記


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