お疲れ様です

夏のお祭り二日目無事終了でほっとしているノミ汰です、ごきげんよう。
レポとかは後回しにして(ちょ)もうとりあえず挨拶だけ書きたくて更新ですうおー。

本当にあの暑い中スペースにお越し頂いた皆様ありがとうございました!

前回も思いましたが、あの空気が楽しすぎて原稿中の色々な思い(主に負の方)が昇華する昇華する。
感想とかがっつり書きたいんですが今日はもうお宝も見ずに寝ます!(えぇー
体力なしのもやしっ子は寝ないと辛すぎるのですよ・・・(貧弱め!

でもあんまりに更新しなさすぎなSSブログなので、
原稿中の息抜きに書いてたMOE度0%なナオとヤマダっちの短い、
本当にただ話してるだけのSSをあげてみたり。
時期的にはツヴァイが始まるちょっと前くらいで、場所はアルタイの例のバーみたいなとこ。

下のMoreからどうぞ。









別段、理想を持っていた訳ではない。
汚いことだってあるだろう。醜いことだってあるだろう。目を背けたくなることだってあるだろう。
そもそもあそこへ行ったのは、元居た場所より少しはマシかと思ったから。
全世界の憧れに形だけでもなったら、上手くすれば一生寝る所にも食べるものにも困らずに居られると、そう思ったから。
どこかの若い金持ちを捕まえて契約してある程度仕えてから結婚。

カラン。

と、涼やかな音を立てたグラスを覗けば、憮然とした表情の自分が見えた。

「…本当にあたしの人生設計、めちゃくちゃよねぇ」
「なんだ、いきなり」

ぽつりと漏らした独り言にご丁寧にも反応を示したのは、
黒い胡麻を適当に散らしたような無精ひげを顎に生やし、煙草の匂いを体中に染み付かせた男。

「ただの独り言よ、ヤマダっち」

にっと笑って言ってやると、案の定男、ヤマダは嫌そうに顔を顰めた。
そのままの顔でウィスキーを一口飲むと、解けた氷で薄まっていて不味かったのか、ますます眉間に皺が寄る。
すると一気に煽ってたちまち空にしてしまうと、苛立ったように「ウィスキー」とだけ呟く。
催促するようにこつこつとカウンターを鳴らす指は、何か探すように動いた。
恐らくは無意識に煙草を探して動くその指がなんだか可笑しくて。
そのまま見ていると、気まずそうに指は動きを止めてポケットの中に引っ込んでしまった。

「禁煙だろ?分かってるさ」

分かっちゃいるが、止められん。それだけ言って、尚も動く素振りを見せた腕。
多分、指はライターでも触っているに違いない。
まるで呼吸するように煙草を吸う彼の事だ、それが出来ないのはかなり辛いだろう。
それを多少可哀想と思わないでもないが、如何せん煙草の匂いは嫌いだ。
どんな香水よりも服や髪に纏わりついて堪ったもんじゃない。

「で、人生設計がなんだって?」

と、忘れかけていた自身の呟きが彼の口から出た。
見ると、そんなに興味がある風でもないその様子は、煙草の事を考えないようにする為に適当な雑談を求めているようだった。
時間稼ぎにグラスに口を付ける。どうやらこっちも氷が解けていたのか、薄茶色のそれは薄かった。
呟いた事は、躊躇われるほどの内容でもないが、わざわざ話す内容でもない。
こと、と置くと、彼はまだこちらを見ていて。かちん、と金属の鳴る音が二回連続でした。
いよいよ指で触るだけでは済まなくなってしまったらしい。
外に出て吸ってもらうのもいいが、外は今吹雪だ。
幼い頃から数え切れないくらい体験しているそれは、扉を少し開けただけでも部屋の温度を奪う。
ま、寒いのは勘弁だし。しょうがない。

「どっかの若い金持ち捕まえて適当にやってくつもりだったのよ、本当は」

だけど何故か、オトメの始まりだと言う偉大なご真祖さまはあたしに五柱たれと言った。
お陰であの狸ナギと真っ向からぶつかる事になり、なんだかんだとあってこうしてここに居る羽目になってしまった。
この馬鹿みたいに寒い故郷に戻りたくなんてなかったというのに。

「五柱になったの、嫌なのか」
「そりゃあね。ある程度やんなきゃ引退も出来ないし」

ヴィント戦から一年も経っていない今、世界情勢ははっきり言って悪い。
二、三年で立て直せるものじゃないそれは、長い時をかけなければならないだろう事は目に見えていて。
何故自分がこんな尻拭いな事をしなければならないのかと思うが、上からの命令ならば仕方が無い事だ。
嫌だとみっともなく喚くほど自分は子供ではないし、かといって全てを解決出来るほどの技量や力を持つ程立場も大きくない。
つまりやっていくしかないのが現状だ。
簡単に言葉を吐くのは好きではない。代わりに息を吐く。と。

「俺は合ってると思うがな」

もっともらしく言った彼の顔は、冗談を言っているようなものでなく、純粋に思った風だった。
勘弁してよ、そう片付けてしまうのは簡単だったが、サングラスの向こうの瞳がやけに真剣な気がして。
怪訝な顔をしながらも、尋ねる。

「どこがよ」
「全部だ」
「何よそれ」

そんな抽象的な答えがあるだろうか。
納得出来ない、と視線を向ける。

「例えばあんたは、誰か一人だけに仕えるタイプじゃない」

やってもいないのに、と思うがもしもの話を論じても意味が無い。

「面倒そうにしていても仕事はやる」

それは、仕事だからに決まっている。

「ありがちな理想主義者でもないしな。それに、一番は」
「一番は?」

やや、子供じみた声が出た。ふ、と彼は笑う。
どこか腹が立ったのは、そんな顔で笑うやつを思い出したからだ。

「あんたは結構、いいやつだ」

ああもう。
呆れた視線を投げて、カウンターに肘をつく。

「ヤマダっち、飲みすぎなんじゃない」
「これしきで酔うか。たった5杯だぞ」
「全部ロックでしょ?それも度数の高いやつばっか」

それでも酔っていないと主張する彼は、酒臭い。これだから酔っ払いはいやだ。
これみよがしに溜息を吐いても、何故かというかやっぱり彼は上機嫌で、いつになく楽しげに笑っていた。
きっと、珍しいものが見れたなんて思っているに違いない。
もう一度溜息を吐くと、ウェイターに勘定しろと視線を投げる。
これ以上ここに居られて、アルコールの臭気にあてられるのはご免だ。

「おい、勝手に人の勘定するな」
「もう閉店時間とっくに過ぎてんのよ」
「外はまだ吹雪だろ?無理やり追い出すとこの店にあんたがよく来るって情報流すぞ」
「脅しのつもり?ったく、じゃあ一杯奢るから、それ飲んだら帰って」

やれやれと、グラスの中を見る。半分以上溶けた氷で薄まった烏龍茶は、もう味がしないだろう。
適当に何かノンアルコールのカクテルを作らせようと、ナオはカウンターをこつこつと鳴らした。




               *


そんな息抜き文でした。
そしてノンアルコールのカクテルはいちご系でFA。これはゆずれない。
あとお酒の5杯とかは適当。
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by nominingen | 2008-08-17 00:22 | 雑記


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