How wonderful life is while you're in the world.
突発的にセラ/ムンssをうp

短文にもほどがある。

ちっちゃいころのレイちゃんの話。

下のMoreからよろしければどうぞ。



窓からの風が頬をなでる。少しのびた髪がそれにのってくすぐったい。
うすい赤色がまぶたに見えて、それで今が朝だと知る。
すこしだけ体を動かして、風の方を見る。
ゆらゆら。ゆらゆら。
白いカーテンに透けた太陽が踊るようにこがねにゆれて、思い出す。
遠い遠い昔のこと。霧のようにぼやけているのに、まぶしいぐらいに輝くあの日々。
空の青。木々の緑。陽の橙。その中心には。
目の前がじんわりとぼやけた。だけれど目の中に飛び込む光は、くっきりとしていて。
それでまた、ぼやけていく。
手をのばす。待って。
あ。あ。
のばした手は、白い指にふれた。
夢のように現れた女性は、ふわりと私を抱き上げる。
あたたかい体温と、柔らかい腕。それで、今が現だと知る。
ゆるくゆすぶられ、なみだの跡をくちびるでぬぐわれ、そっと頬をよせられた。
それからその人は微笑んで、おっとりと私に話しかける。

すこしお外に出てみましょうか。

白いカーテンを抜けると、風がその大きな体いっぱいに私をなでる。今度はのびた髪が頬にかかった。
むずがるように足を動かす私にちいさく笑って、白い指が髪をのけた。
やんわりと細まる深い紫を静かに見つめ返していると、その人は静かに顔をあげる。
ほら、見てごらん。
青い空。緑の木々。橙の陽。
空はどこまでも高く。木はどこまでも穏やかで。陽はどこまでもあたたかい。
ゆるく抱かれた腕の中、その下からは心地いいリズムが響く。
のばした私の手を、いとおしそうに頬でうけとめたその人は、
今これが初めてとでも、
今これが、最後とでも言うように。

おはよう、レイ。

そう、やさしくほほえんだ。







あとがき

捏造レイちゃん話。ちっちゃい頃ってレベルじゃないですねこれ
こんなお母さんの愛情を注がれていたらな、という希望のみで出来たssだったり
タイトルは例によって思いつかなかったので、エルト/ン・ジョン氏のYour songから

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by nominingen | 2012-05-22 17:38 | 内部


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