アフターゴーゴー

ssと呼ぶにはおこがましすぎるぐらいのショートショートショート。
小ネタというか変なイメージというか。
脳内の玖我さん(大学生)はどうにもよく寝ているイメージ。力の抜き方というか、精神的な休み方というか。
高校の時は色んなもやもやでよく寝てそう。つまりいつも寝てr

大学生の玖我さんと高校生の命が出てきます。
個人的になつきと命はリアル姉妹(というか兄弟?)のノリというか、たまに会う親戚のぱっと見仲良くないけど
悪くないんですよ的な感じで希望。

なつきと舞衣+大学の友人とかで飲み行った翌日ですよっと(たぶん











目が覚めてから最初に思ったのは、きもちわるい、ということ。
なまぬるい熱をもった泥のようなものが頭の中にぐるぐると回っている。
たんぱく質やら脂質やらニューロンやらが全部とけてしまったようだ。
なかなかグロテスクな想像に、ぅぇ、と無感情な声がこぼれた。
使い物にならない頭に自然、手の甲をやり、気持ちつめたくかたい感触に、瞼を閉じたのも束の間、ぎしりとスプリングが軋んだ。

「む。起きたのか?」

独特な、どこの殿さまだお前は、と言いたくなるような喋り方にそのギャップを強調する高めの声。
疑うべくも間違うべくもないがそれでもするりと口から滑り出た声は疑問符をつけた。

「・・・命?」

それに答えることもなく、視界いっぱいのどアップの黒いつんつん頭は出会った時と変わらぬ無作法さでぺちぺちと人の頬を叩く。
痛・・・くはない。親友曰く「代謝の良い」子供体温の持ち主には珍しく、つめたい手のひらは心地よいぐらいだ。
が、ぺちぺちされ続けると自分の威厳、いやプライド…とも違うが、とにかく釈然としない。
とりあえず、ぺちぺちするのをやめろ、と言おうと口を開こうとしたらガラガラとやかましい音を立てる何かが額にのっかる。
なんだ、これ。
思わず手をやるとそのまま命の手もくっついてきて、ガラガラとやかましい何かに誘導される。

「ん。そのまま持ってるんだぞ、なつき」

え。ちょ、おい。待て。
大凡そんな風な事を言おうと開いた口を待つことなく、命はひょいと身も軽く消える。
体を起こそうとすると、ぐら、と視界が傾いた。
ベッドに呆気なく沈み込んで、やっと頭にのっかったものが氷のうだと気づく。
って、家に氷のうなんてあったっけ。ああそういえば、高校の時風邪ひいて…。
いや、ちょっと待った。
天井に見える白い蛍光灯カバー、垂れ下ったひもの先には猫が一つとそこまで認識して、無理やり上体を起こす。
遠くに風華学園が見える窓。クリームホワイトの清潔そうなカーテン。
棚の上に置かれた小さな観葉植物の横には赤い時計、シンプルな作りで木目が暖かい印象の机にちらりと見えるのは読みかけのまま開かれた『今日の一品』。
ぐら、と先ほどとは違う意味で視界が傾き、思わずぱし、と頭ごと手で支える。

「なつき?」

いつのまにか戻ってきていた命の手にはペットボトルとコップ。
頭の上の氷のうも、ミネラルウォーターも暖かいベッドも全て今の私に嬉しいものだがそれより必要なものが一つ。
・・・ある意味、もうどこぞへと消えていたり使い物にならなくなったりしていて欲しい気もするが。

「・・・命、私の携帯知らないか?」







この後紫のお方に大目玉を食らう大学生
出来る子舞衣の連絡済みでちょっとはお説教がやわらかいはず

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by nominingen | 2010-02-10 23:14 | 舞-HIMESS


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